ごあいさつ

      「親身なケアー」と患者様やそのご家族が満足・安心できる医療


 当院の前々身は、明治12年に三顧堂亀谷医院として発足し、昭和43年に特定医療法人となった亀谷総合病院です。その後、昭和49年4月に慶應義塾大学に移管され、学校法人慶應義塾大学伊勢慶應病院として、その役割を担ってきました。ところが、平成15年3月伊勢慶應病院の閉院が発表されましたが、21万余人もの方の病院存続への署名を頂き、後継病院として、「ひかり病院グループ」が決まり、平成15年10月1日より、「医療法人全心会 伊勢慶友病院」として生まれ変わりました。

 私は昭和58年9月に、慶應義塾大学病院での6年間の研修後、南勢地区最初の常勤脳神経外科医として伊勢慶應病院に赴任し、その後20年間地域医療に携わってきました。皆様の御支援のおかげで、現在当地において診療を継続できる事になり、伊勢慶友病院で地域医療に貢献できる喜びを感じています。

 当法人の理念は、「1.ひかり輝く心身であれ 2.患者さまの立場になって考えよ 3.責任を持って行動せよ」であり、この理念に沿った医療を、地域に密着した形で提供するものです。病床は地域性を考慮し、一般病床と療養病床の混合となりました。あらゆる患者さまの治療、療養のニーズにお答え出来、より専門的な治療、急性期から亜急性期、療養にいたるまで、同じ病院で患者さまにとって総合的な医療を行います。
特に高齢者を中心とした慢性期医療に対しては、急性期専門病院と在宅医療・介護保険の中間に位置し、@高齢者にふさわしい入院医療 Aリハビリテーション機能 B急性専門病院の後方支援機能 Cターミナルケア対応機能等を提供できる病院を目指します。

 伊勢志摩の南勢地区では、高齢化が進み、高齢者医療や介護が問題となっております。これからの超高齢社会を迎えるにあたり、全職員一丸となり、「親見なケアー」を基本として、患者様やそのご家族が満足・安心できる医療を提供したいと考えております。


                            平成16年10月     病院長  堂本  洋一